夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

事務所ホームページはこちらです→神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所

エクセルの税効果会計計算シートを改良してみました

私の事務所のHPで公開しているエクセルの「税効果会計計算シート」ですが、今回自分自身で使う機会があったので少し改良してみました。
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自分自身で計算するのは、一般企業で経理をしていた頃以来10年ぶり。改めて本などを読んだのですが、結構ルールが変わっているんですよね。
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別表5の留保項目から、繰延税金資産や負債、法人税等調整額を計算していく手順や、
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税率差異の原因の計算は変わっていませんが・・・
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繰延税金資産の回収可能性やスケジューリングの検討は、10年前はこんなに厳密にやっていなかったですよね・・・。
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税効果スケジューリングシートへのデータ取込み

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個人的には税効果会計って数字遊びのような感じがして、いまいち好きになれないのですが、制度としてある以上やらないと仕方ないですね。

→このエクセルファイルはこちらのホームページからダウンロードできます。


※通販で、コンテナ型のコンテナケースを衝動買い。

色が微妙な感じなのですよね。実物はもう少しくすんでいるというか・・・。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

診断ツールとしての、日繰り資金繰り表

「なんだか最近ずっと資金繰りが厳しいような気がするので、ちょっと帳簿見て原因を教えてもらえないでしょうか?」
お客様とお話をしている際に、こういった質問をいただくことがありました。
月次のキャッシュフローを見ていても、特に資金残高に汲々としている様子が見られなかったので、これは月中の入出金のタイムラグかなと、日々の資金繰り表を確認してみることに。

月末の資金残高には問題ないように見えても、売掛金の入金より先に、仕入や外注、給与の支払いが来る場合、月中で一時的に資金繰りが苦しくなる「資金の谷」ができてしまう場合があります。
資金の谷がある場合、この谷を乗り切るための資金をキープしておくために、中々仕入や給与を増やすことができないという状況になってしまうので、これを回避し事業を拡大するためには資金の谷ができてしまう理由を明らかにしておくことが大事になります。
原因が分かれば、支払のタイミングをずらしたり、足りない分を運転資金の融資としてお願いするといった対処法が検討可能になってきます。

この資金の谷の診断ですが、弥生会計の場合私の事務所のホームページで公開している「資金繰り表作成シート」を使うと、どこで苦しくなっているのかが視覚的に一目で分かるので、今回も使ってみました。

次のデータはダミーデータですが、毎日の資金残高を自動でグラフ化できるので、どこで苦しくなっているのかやいくら資金があれば乗り切れるのかが浮彫りになってきます。
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税理士の業務では日次の資金繰り表は活用する場面はまずないですが、こういった資金繰りの相談に対応する場合、診断ツールとしては便利なのかもしれませんね。


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会計の仕事ってどうなっていくのでしょう?

私の事務所のホームページで公開しているエクセルファイル「預金通帳明細→弥生会計仕訳日記帳変換シート(弥生会計14以降)」。
通帳や現金出納帳などのデータを弥生会計に取込み可能なデータに変換するファイルですが、今回新規で使い始めるときに通帳の摘要マッチングリストを手動で作成するのが面倒だったので、自動で取り込む機能を追加してみました。
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ボタン一つで、通帳明細にある摘要のうち、マッチングリストにないものを自動で取り込むことができます。
→このエクセルファイルはこちらのHPからダウンロードできます


この機能を付けながら思ったのは、金額や日付のデータさえあればほぼ自動化できる会計データの入力って、近い将来なくなるんだろうなということです。
先日も今の仕事の半分ぐらいはAIや機械で置き換わるというニュースが出ていましたが、www3.nhk.or.jp
会計データの入力の仕事は遠からず機械化されていくのだろうなと思います。


ただデータ入力と会計の仕事はまた違うものですが、こちらはどうなっていくのでしょう?
先週の金曜日にも近畿税理士会の執行部の方とお話をする機会があったのですが、税理士試験もそうですが、それ以外の日商簿記検定や公認会計士試験といった会計系の試験の受験者は軒並み減少傾向にあるということでした。
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会計の仕事は将来性がなく魅力がないものになってきているのでしょうか・・・?


個人的には、会計の役割は損益の把握、投資判断、課税の道具といろいろあるので、会計の仕事そのものがなくなることはないような気がします。
ただ危惧するのは、会計の知識や技術を知らない人が増えて行ったら、会計は段々と変な方向に歪んでいくのではということですね。

今は主流になってきた時価主義や資産・負債アプローチ。これって簿記や財務諸表論の知識がある人ならば、日々の取引を記帳して集計するという簿記の役割を意味のないものにしてしまうと思うはずなのに、時価主義の方向に振れて行っているのは、簿記の知識がない人たちの影響力が強くなってきてるのかなあなんて感じてしまいます。
会計を学ぶ人が少なくなれば、一層そんな傾向になって、会計が変な方向に行ってしまう・・・。そんなことにならなければいいのだけれど・・・。


※5年前にも同じようなことを書いてますね・・・。kobarin.hatenablog.com
こういった会計の歴史の話を読んで、今時価主義に傾いて行っているのは何故かしらと考えるのもいいのかもしれません。

会計の歴史探訪 -過去から未来へのメッセージ-

会計の歴史探訪 -過去から未来へのメッセージ-



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資金残高と売上金額を対比できるようにしてみました

前回の日記の続きの、エクセルでの資金繰り表自動作成シート。自分でも5月決算の説明資料に使ってみたりしているのですが、資金残高と売上が対比できるのも面白いかなとその機能もつけてみました。
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資金残高と売上の金額と、資金残高の平均月商倍率を、月次で対比するようにしています。
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あるべき資金残高の目安として、理想は月商の2~3か月分。逆に1か月を切ると危険水域といいますが、そんな参考資料になればいいですね。
あとは売上が増加すると少し遅れて資金も増加するのが常ですが、逆の場合には運転資金の増加か、売掛金の回収サイトが伸びているのか、滞留債権があるのか、はたまた粉飾の兆候があるのか(^^;。得意先別の回収状況を見ながら、そんなことを考えてみてもいいのかも。


※おまけで、売上金額を相手勘定の補助勘定別に集計して、売上の得意先ランキング表を作成するようにもしてみました。
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データバーとかスパークラインは、使いどころがなかなか難しいですよね・・・。
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エクセルの資金繰り表を補助科目別でも集計できるようにしてみました

先月ぐらいからすきま時間でぼちぼちと作成している、エクセルの自動資金繰り表作成シート。
今日は名古屋の小林先生から要望いただいていた、補助科目別の資金繰り表を自動作成する機能を付けてみました。
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摘要別に集計する場合に比べて、補助科目別に集計した方が大分すっきりとする感じですね。
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摘要別に集計する場合、摘要辞書などをうまく使わないと同じ取引でも別行に集計されてしまいますが、補助科目別に集計する場合はそのあたりうまくいく感じです。

他はどんな機能があったら便利でしょうか?

※このエクセルファイルは、リンク先のページからダウンロードできます。


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いかに自動で会計データを作成するかが大事

私の所属する近畿青年税理士連盟大阪支部で、クラウド会計についての研修を行っていただくことになりました。
「freee」と並んでクラウド会計の二強と言われる、MFクラウド会計について、マネーフォワード社長の辻様自らメリットやデメリット、便利な使い方などを、実演していただきながらご紹介いただく予定です。
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私の事務所で本格的にクラウド会計を導入されているお客様はまだないのですが、使ってみたいと言われることもあるので、この研修でしっかり勉強したいと思います。

※この研修は税理士か税理士有資格者であれば、どなたでも参加OKです。
こちらから申込書をダウンロードすることができるので、多くの方の参加をお待ちしています。
申込書ダウンロード


MFクラウド会計の機能の一つに、銀行預金のデータやカードの利用明細などを自動的に変換する機能があります。
私の事務所のホームページでも、預金データや現金出納帳を弥生会計にインポートできるデータに変換するエクセルシートを公開していますが、数百件ある預金データが数秒で会計ソフトに取り込まれていくのを一度体験すると、手打ちで入力していくことが本当にばからしくなってきます(^^;。
クラウド会計を使う、使わないは別にしても、データの形で取得できるものは、できるだけ手入力せず自動で会計データに変換していくことが効率化の要になってくるように思えます。

先日も南大阪の税理士さんがわざわざ私の事務所に来ていただいて、通帳をスキャンしてデータに変換することに取り組んでいるというお話を聞くことがありました。
私の事務所は自計化しているお客様が9割近くで、記帳代行を行う場合もネットバンキングのデータを送ってもらう事が多いので、通帳そのものをスキャンしてデータ化するニーズは順位が低いのですが、記帳代行が中心で、預るデータも通帳のコピーばかりという状況であれば、通帳の効率的なデータ化は最重要課題になってくるのでしょうね。
最近の家計簿ソフトはレシートなどもうまく読み取ってデータ化できるようになってきていますが、通帳を高精度でOCRしてデータに変換できるサービスも出てきてほしいですよねえ。


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