夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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自分で「あったら便利だな」とか「これだったら欲しいな」と思えるのが大事かな・・・?

所属している税理士さんと弁護士さんとの勉強会で「本ってどういう風に出版するの?」と聞かれることがあったので、以前勉強会で作った資料を引っ張り出してきてみました。

開業してすぐのころ記帳指導の経験をまとめたメモを、以下の本として出版していただいた経緯が上記の資料ですが、
CD-ROM付 3日でマスター!個人事業主・フリーランスのための会計ソフトでらくらく青色申告

CD-ROM付 3日でマスター!個人事業主・フリーランスのための会計ソフトでらくらく青色申告

こちらの本は未だに絶版とならず、14刷まで版を重ねています。

初めて書いた本にも関わらず、商業出版として採用いただきここまで増刷になったのも、この本を記帳指導という実体験をした上で、「記帳指導の時、こんな本があれば便利だろうな・・・」という視点で書いたことかなあと思っています。


当時書いた企画書も、改めて読んでみました。

【企画書】

<企画の趣旨>
 個人が事業を始めた場合どうしても避けることができない手続きに、所得税の確定申告があります。この確定申告には「帳簿不要の白色申告」と「帳簿が必要だがメリットの多い青色申告」の2つがあります。
 帳簿が必要な青色申告は一見難しいように思われますが、最近の進化してきたパソコン会計用のソフトを使うと、帳簿作成に求められる簿記などの知識は最低限でこの青色申告を行うことができるようになっています。


私は2007年の7月から翌年の2月までの8ヶ月間、個人事業を始めたばかりで帳簿のつけ方が分からないという方々のもとへ、記帳指導の担当税理士として税務署より派遣されることがありました。様々な業種の方のもとへ派遣されましたが、指導を進めていくうちに、質問を受ける点やつまづくところ、疑問に思う点には、共通する部分が多いことに気がつきました。
そういった方にパソコン会計を提案し、若干のコツとともに指導させていただいたところ、20代の簿記を全然知らない方からパソコンが苦手という年配の方まで、ほとんどの方が自力で青色申告に必要な帳簿を作成できるようになっていきました。
その経験を踏まえ、私の事務所の新規顧客やパソコン会計教室の受講者向けに、パソコン会計の導入を前提とした、書類の管理方法や会計ソフトの入力方法といった経理体制の構築に主眼をおいた添付の様な小冊子を作成し配布したところ、スムーズに経理のルーチンワークをこなせるようになったと、おおむね好評をいただくことができました。


 確定申告・青色申告の解説書については現在類似書が多くありますが、既に出版されている書籍には確定申告書・所得税に関する詳細な説明の方に重点を置き、章建てなどの構成がいざ自分で取り掛かる場合の作業手順と必ずしも一致していないものが見受けられます。また手書きによる帳簿作成を前提とした解説書も、何冊か見かけられました。
実際に青色申告にチャレンジされてつまづいた初心者に話を聞くと、大半の方はそういった解説書を購入しながらも、最後まで読みとおすことができず途中で投げ出したということでした。その理由としては、解説が多少詳しくとも書籍の構成が実務の流れと異なっているのでつまづいてしまい、そこであきらめてしまったということが多くありました。
もちろん確定申告書の概要に始まって、確定申告・所得税について詳細に説明する既存の解説書の形式は、解説書としての本来の姿です。また手書きで帳簿を作成することは、経理の手続きをすべて自分の手で行うことになり、帳簿作成について隅々まで理解するには大事な手順ではあります。
しかし初心者の多くが求めているのは詳細な解説書ではなく、最小限の努力で確定申告書を作成するためのマニュアル本であるというのが、数十人の初心者に青色申告のやり方を指導してきた結論です。


そこで本企画では、類似書によくある確定申告の意義や所得税・帳簿の仕組みといった概念については解説を最小限に抑え、パソコン会計を前提として確定申告を行う場合に限定し、必要となる手続きや経理体制の構築方法に重点をおいて解説します。
また、初心者がつまづきがちな点について、項目ごとに「タイトル」、「重要ポイント」、「解説」の3段構成とし、利用者が頭からすべて読まずとも、「タイトルと重要ポイントの読み流し」「目次から必要な部分をピックアップして読む」といった、マニュアル本として利用できる形にします。その上で項目の順番については、経理体制の構築に際したどるべき手順にそって構成します。
 

本企画は、パソコン会計を使って青色申告による確定申告を行う方に対象者を限定し、最低限必要な実務上の手続きを詳しく解説することにより、これからパソコン会計を使って複式簿記による青色申告にチャレンジしたいという方のお役に立つことができると確信しています。


<企画の特長>

  1. 税理士が、税務署から個人事業者の記帳指導に派遣された際の実際の経験に基づき、経理の初心者が共通して悩むポイントに重点をおいて解説します。
  2. 白色申告に比べメリットの大きな青色申告について、パソコン会計の使用により簡単に行うことができることを説明し、心理的なハードルを下げることを目指します。
  3. 初心者がアレルギーを起こす専門用語を交えた経理知識の解説は極力排除し、パソコン会計を使う場合に最低限必要となる知識・ノウハウの解説に重点をおきます。
  4. 経理体制の構築にあたって、実際にたどる手順にそって解説します。
  5. 確定申告書の前段階である決算書を作成する方法の解説に重点をおき、確定申告書の作成については簡単な解説にとどめます。


<対象とする読者層>

  1. 個人での開業を決意し、開業準備中の方
  2. 開業すぐの個人事業者で、会計ソフトを買ったが使い方が分からない方
  3. 開業すぐの個人事業者で、経理体制の構築に際し何から手をつけるのか分からない方
  4. 青色申告は面倒という思い込みで、現在白色申告を行っている個人事業者の方

弁護士さんが書いた原稿でも「これは誰を読者として想定しているんだろう?」とか「これを読んで読者は何かプラスになるのかな?」と思えるようなものもあったりするのですが、ビジネス書として採用してもらうためには、自分で「こんな本があったら便利だな」とか「これだったら自分でも欲しいな」と視点を常に意識しながら書いていけば、「これだったら十分売れるかも」と出版社の担当者の目にも留まるのかなあなんて思います。


※レシートの整理で困っているというお客様がいらっしゃったので、お勧めの方法を提案するため、百均の整理ケース(?)を購入。
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上記の本にも書いたのですが、レシートや領収書などをもらった時に「現金」、「預金」、「クレジットカード」の3つに分類しておくと、入力する際には現金出納帳、預金出納帳、買掛帳など補助簿のそれぞれでまとめてガーっと入力できるので、整理と入力が一気通貫で楽なような気がします。
こういうTipsも、記帳指導を経験したからこそですね。もう10年前のことになるのですが、経理の経験が全然ないような人はどんなことで悩むのかがいろいろ分かり、記帳指導は本当にいい経験になりました。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です