夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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帳簿組織とパソコン会計

6月の初めから簿記教室の講師として、複式簿記による帳簿の作成方法を指導させていただいたのですが、昨日一通りのカリキュラムを終えることができました。
青色申告の概要に始まって、手書きを前提とした振替伝票の起票から元帳への転記、決算書の作成までの簿記一連の流れから申告書の作成まで。
思っていたより盛りだくさんの内容でなかなか細かい部分の説明までには至りませんでしたが、いい経験になりました。


また「手書きでの帳簿作成」を前提としていたので、普段パソコン会計をつかっていると意識しない「主要簿」や「補助簿」などの帳簿組織などの考え方も、下記のように自分で図を書きながら復習することに。私自身も簿記の基礎を振り替えることができて、いい勉強になりました。


ちなみにパソコン会計では、以下の図のように仕訳帳はもちろん補助簿でも総勘定元帳でも、どこに取引を入力しても自動的に必要な情報が必要な個所に転記されます。

簿記一連の流れが頭に入っていれば、余計な転記・集計の手間を省くパソコン会計は強力な武器になります。その一方でパソコン会計の怖いところは、簿記が全然分かっていない人が適当に間違って入力しても、自動転記・自動集計で間違ったなりの帳簿ができあがってしまうところです。
それを思うとやはり考え方だけでも、手書きでやった場合の帳簿作成の流れは理解しておいた方がいいのかもしれませんね。


前回の日記で「パターン化された業務は機械に淘汰されていく・・・」と書きましたが、複式簿記も例外にはあらず。手書きのときには職人技ともいえますが、パソコン会計ではコツをいくつか覚えれば誰でも出来てしまうのですよね。
これにいかに税理士として付加価値をつけていくか・・・。もっともっと頭をひねらなければなりませんね。


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