夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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経営者ではなく職人を目指しているのかな?

月初に関東で開業している友人に出会った際、「結構参考になるところがあるから。」とこちらの本をもらっていたのですが、今週末一通り読み終えることが出来ました。

資格起業「3年で10倍」の法則

資格起業「3年で10倍」の法則

著者は司法書士さんで、「3年で10倍」というのは、開業から3年で従業員・売上ともに10倍になったということです。
開業当初から「3年で10倍」の目標を目指して色々実行なさったことを項目別に説明されているのですが、基調に流れているのは「士業であっても売上が売上を呼ぶのだから、事務所の規模や立地、職員の雇用などイメージアップにつながるような投資は惜しまず実行すべき。」というような考え方です。立地のところには友人がマーカーを引いてあったりして、「さいたまから都内への移転でも考えているのかな?」とくすっと笑ってしまいました。


確かに参考になる部分は多いですし共感できる部分も随所にあったのですが、根本的なところで自分が目指しているスタイルとは違うのかなという印象を受けました。
私の場合新しいことを学ぶことは大好きですし、その学んだ知識でいい仕事をしてそれでご飯が食べていければいいなとは思う一方、人を使って事業を拡大していくというのはピンとこなかったりします。
事務作業などは人に任せてもと思いますが、税理士としての業務はできれば一から十まで自分で把握しておきたいと思っています。当然そうなれば労働集約型の税理士業ですから、処理できる業務量は限られてくるので一定のところで事業の拡大は止めることになります。
今のところの自分の目標としては「3年で消費税の課税事業者になる!」ですが、その目標が達成できれば後はプラスアルファ程度の売上が上がれば十分かなと思えてしまう私は結局、「経営者」ではなく「税務会計の分野の職人」を目指しているのかというのが読後の感覚でした。
実際開業してみると、こういう考え方も変わっていくものなのでしょうか?



ちなみにこの本で一番共感できたのは「独立する場合に一番大事なのは『根拠のない自信をもつこと』」という箇所でした。
私も今のところ開業してすぐに事業が回っていくような目処はありませんが、「多分なんとかなるのではないかな。」とはなんとなく思えるのですよね。生来のマイペースな性格の賜物です(笑)。