夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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一番辛かった時期

金曜日、事務所の同僚の一人と初めて二人で食事をする機会がありました。職場の話や過去の経験、色々話題に花が咲きましたが、自然一番盛り上がるのは会計事務所の職員の悲しさ税理士試験の話題です。


簿記論に合格し、財務諸表論と法人税の結果待ちという彼女の話を聞きながら、自分も一番辛かったのは簿記論と財務諸表論に合格し、法人税の壁にぶつかっている時だったなあという記憶がふわっと思い出されました。
会計学の2科目を合格しているので今更後に引けないという気持ちと、税法科目どれだけ勉強したら合格できるのだろうという先行きの不安がせめぎあい、諦めればあたら20代の貴重な時間を3年も無駄にしたという後悔の念に囚われるのは必至でしたし、先に進むのは出口が見えぬ暗闇に歩を進める不安で「普通にサラリーマンやってれば将来安泰じゃない。勉強なんかやめちゃえ!」という誘惑にかられて逃げ出したくなることもしばしばでした。


結局なんとか踏みとどまることができましたが、あの時の何度も陥った葛藤は今でも忘れることができません。本当に自分の精神力を試された試験でした。働きながらですとどうしても長丁場にならざるを得ないこの試験、モチベーションを数年間いかに保っていくか、その方法を考えることも合格するには大事な要素の一つのような気がします。


私の場合一番の励みになったのは、先に合格し開業した友人です。特に開業後彼の話を聞いたり事務所を見せてもらったりするたびに、自分も一日も早くああいう風になりたいと気持ちを新たにすることができました。
あとはネガティブな方法としては、不合格の経験を思い出すことでした。
臥薪嘗胆といえば大げさですが、不合格通知で薄れかけた屈辱を思いだしては萎えかけた心にキックを入れていたことも今となってはいい思い出です。