夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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会計の仕事ってどうなっていくのでしょう?

私の事務所のホームページで公開しているエクセルファイル「預金通帳明細→弥生会計仕訳日記帳変換シート(弥生会計14以降)」。
通帳や現金出納帳などのデータを弥生会計に取込み可能なデータに変換するファイルですが、今回新規で使い始めるときに通帳の摘要マッチングリストを手動で作成するのが面倒だったので、自動で取り込む機能を追加してみました。
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ボタン一つで、通帳明細にある摘要のうち、マッチングリストにないものを自動で取り込むことができます。
→このエクセルファイルはこちらのHPからダウンロードできます


この機能を付けながら思ったのは、金額や日付のデータさえあればほぼ自動化できる会計データの入力って、近い将来なくなるんだろうなということです。
先日も今の仕事の半分ぐらいはAIや機械で置き換わるというニュースが出ていましたが、www3.nhk.or.jp
会計データの入力の仕事は遠からず機械化されていくのだろうなと思います。


ただデータ入力と会計の仕事はまた違うものですが、こちらはどうなっていくのでしょう?
先週の金曜日にも近畿税理士会の執行部の方とお話をする機会があったのですが、税理士試験もそうですが、それ以外の日商簿記検定や公認会計士試験といった会計系の試験の受験者は軒並み減少傾向にあるということでした。
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会計の仕事は将来性がなく魅力がないものになってきているのでしょうか・・・?


個人的には、会計の役割は損益の把握、投資判断、課税の道具といろいろあるので、会計の仕事そのものがなくなることはないような気がします。
ただ危惧するのは、会計の知識や技術を知らない人が増えて行ったら、会計は段々と変な方向に歪んでいくのではということですね。

今は主流になってきた時価主義や資産・負債アプローチ。これって簿記や財務諸表論の知識がある人ならば、日々の取引を記帳して集計するという簿記の役割を意味のないものにしてしまうと思うはずなのに、時価主義の方向に振れて行っているのは、簿記の知識がない人たちの影響力が強くなってきてるのかなあなんて感じてしまいます。
会計を学ぶ人が少なくなれば、一層そんな傾向になって、会計が変な方向に行ってしまう・・・。そんなことにならなければいいのだけれど・・・。


※5年前にも同じようなことを書いてますね・・・。kobarin.hatenablog.com
こういった会計の歴史の話を読んで、今時価主義に傾いて行っているのは何故かしらと考えるのもいいのかもしれません。

会計の歴史探訪 -過去から未来へのメッセージ-

会計の歴史探訪 -過去から未来へのメッセージ-



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