弁護士・公認会計士・税理士の関根稔先生のHPで、おススメとなっていたので読んでみました。
- 作者: 坂田純一,矢内一好,杉田宗久
- 出版社/メーカー: 税務研究会出版局
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
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相続が発生すると、民法の相続の規定にしたがって手続きを行い、相続税法に従って相続税を計算することになります。
相続関係者が全員日本国籍で国内に住んでいて、財産も国内にしかない場合には、日本の民法と相続税法だけを考えるだけで済みます。
しかし、国外に財産があった場合や、日本の方以外が相続人になったり被相続人になったりした場合には、財産の所在地国や本国の税法や民法も検討して、どの法律に拠るのかを考えなければなりません。
以前にこちらの本を読んだ時、国際税務を考える手順は
- 作者: 三木義一,前田謙二
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2008/02/23
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2、次に租税条約を検討する
3、最後に相手国の税法や制度も検討する
というような説明があったのですが、3などはなかなかできることではありません。
そのあたり、アメリカや韓国の制度や法律のアウトラインを簡単に要領よく説明されているので、いざ実際の事案があった場合にあわてないようにするための予備知識を身につけておくためには、お手頃な一冊だと思います。
最近は、海外の預金や債券、株式のような金融資産を簡単に購入したりすることができるようになっているので、国際相続も案外身近な事案になってくるのかもしれませんね。