夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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「Q&A 国際相続の税務」を読んだこと

弁護士・公認会計士・税理士の関根稔先生のHPで、おススメとなっていたので読んでみました。

Q&A 国際相続の税務

Q&A 国際相続の税務

国際相続が発生した場合の考え方や処理の手順、そしてアメリカと台湾、韓国の民法相続税法の概要をさくっと説明した入門書です。ページ数もそれほど多くなかったので、さらっと読むことができました。


相続が発生すると、民法の相続の規定にしたがって手続きを行い、相続税法に従って相続税を計算することになります。
相続関係者が全員日本国籍で国内に住んでいて、財産も国内にしかない場合には、日本の民法相続税法だけを考えるだけで済みます。
しかし、国外に財産があった場合や、日本の方以外が相続人になったり被相続人になったりした場合には、財産の所在地国や本国の税法や民法も検討して、どの法律に拠るのかを考えなければなりません。


以前にこちらの本を読んだ時、国際税務を考える手順は

よくわかる国際税務入門 (有斐閣選書)

よくわかる国際税務入門 (有斐閣選書)

1、まず日本の税法や制度を考える
2、次に租税条約を検討する
3、最後に相手国の税法や制度も検討する
というような説明があったのですが、3などはなかなかできることではありません。
そのあたり、アメリカや韓国の制度や法律のアウトラインを簡単に要領よく説明されているので、いざ実際の事案があった場合にあわてないようにするための予備知識を身につけておくためには、お手頃な一冊だと思います。


最近は、海外の預金や債券、株式のような金融資産を簡単に購入したりすることができるようになっているので、国際相続も案外身近な事案になってくるのかもしれませんね。


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