今年の夏に東京の友人のところに遊びに行ったとき、「サラリーマンでもできるような節税方法はないのか?」という質問を受けました。
ちょうど外資系の会社に転職して給料もぐっと上がったという話だったので、「父親が扶養控除にしている家族を、自分の扶養控除に変更すれば税率の関係で多少節税になると思うけど、後は思いつかないなあ。」という旨答えると、「やっぱりサラリーマンって、節税の余地はないよねえ。」と初めから諦めていたかのような返事を返されたことがありました。
そんな経緯があったので、本屋さんで次の本が目に入ったとき「タイトルでそんなに豪語するほどの節税方法があるのだろうか。」とつい購入してしまいました。
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: リヨン社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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税務署を退官なさった元調査官の著書でしたが、内容は以下の3点。
- 所得控除をいかに上手に使うか
- 勤務先を説得して、非課税の現物給与をいかに上手く使うか
- 住宅ローン控除などの税額控除と固定資産税等他の税目の節税方法
で特に目新しいものはありませんでした。特に2の非課税の現物給与を上手く使う方法なんて、同族会社でもなければ普通のサラリーマンができる方法でもないですし、「サラリーマンの節税方法」というにはちょっと厳しいのではなんて感じました。
悲しいですけど、サラリーマンには節税の余地は少ないのは諦めるしかないみたいです。その分給与所得控除という優遇措置があるのですから。