夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

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全員分の給与データを貼り付けて、継続雇用者分を抜き出すのが楽かな?

30年4月1日以降開始事業年度から適用される、新しい所得拡大促進税制。
今までよりは集計がかんたんになっているはずですが、どんな感じかなあと、とりあえず別表をエクセルにしてみました。
別表6(23)と
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その付表の二枚になるんですよね。
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集計が簡単になったとはいえ、雇用者給与等をいったん集計した後、その中から継続雇用者の給与等を抜き出す形になるみたいですが、
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継続雇用者は「当期と前期の全期間の各月において給与等の支給がある雇用者」なので、毎月の給与を貼り付けたうえで、全期間の毎月支給があるかどうかを判定させる必要がある感じですよね。
給与ソフトから以下のように、従業員データと二期分の給与データを吐き出して貼り付けて、
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そこから役員や国外勤務者などを除外して集計し、更に2年間毎月支給がある人だけを継続雇用者分として集計させるのが楽な感じでしょうか?
まあ手引きなどもまだ出てないみたいですし、ゆっくり考えてみたいと思います。


※今日のお昼は、アジフライ定食。
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やっぱり揚げたてのサクサクをいただくのはたまらないですね(*^^*)。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

摘要別と補助科目別の損益計算書も一緒に作成する機能もつけてみました

前回の日記でご意見をいただいていた、私の事務所のHPで公開している「資金繰り表作成シート」。
弥生会計の仕訳日記帳から、摘要別や補助科目別の資金繰り表を作成するエクセルファイルなのですが、ご意見をいただいていた摘要別と補助科目別の損益計算書も一緒に作成する機能もつけてみました。
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月次決算のレポートとして、損益計算書は参謀役で作成できる月次推移損益計算書で十分かなと思っていましたが、こうやって摘要別や補助科目別の損益計算書を作ってみてみると、報告用の資料としても使えそうですし、経理でのチェック用の資料としても使えそうですね。

摘要別損益計算書、売上や仕入は得意先の月次推移が一目瞭然で便利そうですが、
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販管費などは摘要がきちんと記載されていたら、使い道が丸わかりになってしまうので、
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経理以外の人にここまでの明細が必要なのかな(^^;?なんて思ってしまいますね。
私自身の業務でも、何かうまい使い方があるか考えてみたいと思います。

★こちらからサンプルの損益計算書ファイルの閲覧とダウンロードができます。

宅建士の実務講習も、来月講習なのに宿題が全然進まず、ちょっと焦り気味・・・。
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ちゃんと勉強しないと!


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摘要別月次損益計算書は面白いかも

私の事務所のホームページで公開しているエクセルシート「資金繰り表作成シート」。弥生会計の仕訳日記帳から月次の資金繰り表を、補助科目別とか摘要別で自動作成するエクセルのシートですが、この度こちらのエクセルシートに掲示板でご意見をいただきました。ありがとうございますm(_ _)m。

初めまして。私は会社の経理担当で、毎月月次決算表を提出するのですが、社長から、資金繰り表と損益表が一緒になったものを欲しいと要望があり、エクセルで自分なりに作った表を使っています。


手順としては弥生会計で入力した後、残高試算試算表をエクセルに書き出しをして、自分で作成した表に数字をコピペしていくという作業で表を作成しています。


ですがこの作業、実に面倒で、月次決算が終わった後に、領収書がぽろぽろと出てきた場合や、科目を変更した場合修正を行わねばならず、弥生のデータを取り込んで自動で表を作成してくれるものはないかと探していた時に、こちらのページにたどり着きました。


弥生のデータをインポートして資金繰り表作成シートを実際に使い、なんて画期的なんだ!!ととても感動しました。というのも社長から補助科目別の支出も分かると良いと言われていたため、資金繰り表も補助科目別で一覧表に自動作成されていたため、まさにぴったり!と思ったのですが、よくよく見てみると、消耗品費などをクレジットで払った場合(未払金勘定で仕訳)、その数字が諸経費支出には反映されていないことに気づきました。そっか、これはあくまで資金繰り表なんだ。。。と。


大変恐縮&押しつけがましいお願いですが、資金繰り表と損益表が一体となった、さらに補助科目別にもなったような、自動作成表があったらぜひ有料で購入したいです。

こんな機能があればというご意見は、自分で気づかない視点をいただけて嬉しいものです。
というわけで、補助科目別や摘要別の月次損益計算書自体は資金繰り表より簡単にできるので、とりあえず簡単な形でこの2つを自動作成する機能をつけてみました。
★補助科目別月次損益計算書

弥生会計のサンプルデータは、P/Lはほとんど補助科目がなくて、面白くないですね。

★摘要別月次損益計算書

私の事務所では、貸借対照表は基本月次で残高を合わせていくためにもマメに補助科目を取る一方、損益計算書は基本的にお客さん任せで、私自身はほとんど補助科目を使う習慣がないのですが、そんな場合でも得意先別やもう少し細かい区分別に集計したい場合もあります。
摘要別に集計できれば、例えば水道光熱費を「電気・ガス・水道」ごとに集計して月次推移を見たいななんて思った時に、補助科目を取らなくても意外とそのまま使えそうな気がしますね。
まあ摘要を入力する際に、摘要辞書を使うとかカードや通帳のデータをそのまま取り込むとか、ブレがないようにしていく方がきれいに集計されるような気がしますが。

研修会のご案内☆彡

7月13日に私の所属する近畿税理士会芦屋支部で、経営シミュレーションの研修を行うことになりました。
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ゲーム形式で、企業会計の流れを楽しく学ぶことができるようになっているとのことで、初めて体験する私も楽しみな研修です。
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初めての方にも経理の素人でも、社長がどうやって給与を払い、借入金を返済し、税金を払うという苦労が実感できるということで、研修で得た知識を自分の仕事に活かせればなあと思います。

★この研修は、近畿税理士会の会員であれば誰でも参加可能です(認定研修時間は5時間です)
参加していただける方は、ぜひ下記のチラシをダウンロードの上、メールかFAXでお申し込みください。
チラシのダウンロードはこちらから


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所得拡大促進税制の別表は2枚になるんですね

私の事務所のホームページで公開している「所得拡大促進税制計算シート」。平成30年4月以後開始の事業年度から制度が変わるので、あと一年間でお役御免になるのかなあと思っているのですが、新しい別表の様式が公開されていたので確認してみました。
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うーん、本表と付表との二枚セットになるんですね。「制度がシンプルになるはずなのになぜ枚数が増えているのかしら?」と思ったのですが、前の制度と新しい制度を同じ別表で処理するため、欄がかなり増えているんですよね。
別表を二種類に分ければいいのにと思いますが、同じ条文で処理される場合は、やっぱり同じ別表で処理しないとダメなのでしょうか・・・。


付表の上半分が旧制度、下半分が新制度で使う欄になるんですよね。
新しく減価償却費の欄と教育訓練費の欄ができていますが、中小企業でも教育訓練費の増加割合が10%以上の場合は上乗せがあるから、ちゃんと集計しないとダメですよねえ。

というわけで10年ほど前、教育訓練費が増加した場合の特別控除の制度があったときに作っていた明細書を引っ張り出してきてみました。
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今回も明細の添付が必要だから、こんな感じで作らないといけないのでしょうね。むぅ、面倒くさそう・・・。何かいい方法はないかなあ?


※認定研修、研修講師やった分の15時間分がプラスされて39時間・・・。結構危なかったかな・・・。
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今期はまだ全然研修行ってないし、やばいかも。

神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

小さな会社でも利益を残していく方が、メリット多くなってきてるかなあ・・・

それほど件数も多くない私の事務所の3月決算も、今日でギリギリ終了。
久しぶりに全件黒字決算でした(*^^*)。
今月に限らずここ最近、私の事務所のお客様は黒字決算になる方が増えてきているのですが、本来の売上・利益が増えてきていることだけではなく、役員報酬をほどほどに抑えてある程度会社の利益を残すようになってきたことも、黒字が増えてきている理由のような気がします。


役員報酬はいくらぐらいにしたらいい?」と聞かれると、以下のようなシミュレーションを行って法人・個人の税負担と社会保険料負担を対比したものを作成するのですが、
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最近は実効税率が以下のように、所得800万円以下で事業税軽減税率の適用を受ける場合は20%ちょいとかなり下がってきているので、
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所得税率が10%以上になるラインから、役員報酬を増やすと手取りは増えてもトータルの税・社保負担額は増えてしまったりするんですよね(社保は上がっているし)。
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そんな結果を見ると、「家に持って帰って税金増えるんなら、役員報酬はそこそこにして、ある程度利益を会社に置いておこうかな」という結論になるケースがほとんどです。


また法人税率が下がると、キャッシュを使って経費を増やすという節税効果も薄くなってしまいます。
シミュレーションの際には、同時に以下のように経費の増減を行った場合の税額への影響額も試算してみるのですが、
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計算しても「これだけお金を使っても、税金たったこれだけしか減らないのか・・・(^^;」となって、税金払っても会社に現金置いておく方がマシかなあということで、結果として利益(+現金も)が残ることに。


そんな感じで黒字決算になるお客さんが増えているのですが、黒字の理由がどうあれ利益が続いて貸借対照表の資本の部がきれいになっていくと、昨今は他の事情もあるのかもしれませんが銀行受けが良くなって、借入もスムーズに受けられるケースが増えているような気がします。
そして借入がスムーズにできると無理な節税対策で現金を減らしていないこともあって、本当に小さな会社でもたっぷりの手元資金で心に余裕ができて、仕事もプラスの方向に行くという好循環につながっているような感じなんですよね。


私が開業したころは小さな会社の役員報酬を決める場合、「できるだけ多くの方に分散し、会社の利益をできるだけゼロに近づける」というのがセオリーでしたが、最近は法人税をある程度払っても黒字をしっかり出して利益を残していく方がメリットが多くなってきているのかもしれませんね。


※今日はマイホームの地鎮祭でした。
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開業したころは、独身だし自分ひとりマイペースで仕事して食べていければいいやなんて思っていましたが、家族ができるとまだまだ頑張らないとダメですね。


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独立していつまで初心でいられるのか?

先週末に会計事務所時代の先輩たちと食事に行くことがあったのですが、その席で近いうちに独立したいという先輩に「小林さんがいたころ、経理も含めて会社の管理体制がボロボロだから、何とかしてほしいって顧問契約を結んだお客さん。結局その後もずっと、先生が何もしてあげなかったよね・・・。独立したら、ああいったお客さんを助けてあげるような仕事ができればな。」と言われることがありました。

製造業のお客さんでしたが、先輩とボスが話をしているのを横で聞いていて「多分得意先別・製品別の利益管理ができるような、原価管理の仕組みが必要だろうなあ」などと考えていたことを思い出しながら、私自身も独立を考えていた頃は、そんな税理士の仕事とは言えない部分もサポートできる事務所にしたいという夢があったなあと、先輩の話を聞きながら意識は10年前に軽くワープしてしまっていました^^;。

10年前はそんな夢を持っていた私ですが、仕事が増えて来た今、税理士業務以上のことはなかなか出来てないなというのが現状です。
特に業務の改善を必要としておられる方は、新しいシステムやコンサルタントを入れるような資金的な余裕がないことが多いですし、なおさら顧問をしている税理士が何かしてあげられることがないかと思うことはあるのですが、思うだけで留まってしまいます。
以前にもエクセルで売上データと顧客データを結び付けるソフトを作ろうと思いながらも、日々の業務に追われて、未完成のままになってしまったり…。
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お客さんのためになる事務所を作りたいという先輩をちょっと眩しく感じながら、独立した頃の初心を思い出して、改めて自分の立ち位置をどうするか考えさせられた時間でした。


※仕事の帰り道、中島PAから。
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舞洲、近所だけどまだ行ったことがないんですよね。娘がもう少し大きくなったら、一緒に行けるかなあ。

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