夢見る税理士の独立開業繁盛記

神戸市東灘区で開業している駆け出し税理士の、試行錯誤日記

事務所ホームページはこちらです→神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所

軽減税率の適用がある場合の税率差異への影響額の計算機能を付けてみました

私の事務所のホームページで公開しているエクセルシート「税効果会計計算」シート、自分でも年一回使う機会があるのですが、今回税率差異の部分でいろいろ聞かれることがあったので、ちょっと機能を追加してみました。

具体的には、事業税の軽減税率の適用がある場合と、中小法人等の軽減税率の適用がある場合、
f:id:kobarin:20180330180626j:plain
実効税率と軽減税率の差異による税額を自動で計算できるようにしてみました。
f:id:kobarin:20180330180620j:plain
事業税の軽減税率差異は僅少ですが、中小法人の軽減税率の場合はある程度の金額が出ますよねえ。
ただ中小法人で税効果会計をやるところが、どれだけあるのかって感じですが・・・。

しかし税率差異の検証も、会社側でやらないとダメなものなのでしょうかねえ。そのぐらい監査法人側でやってくれればいいのになんて、ちょっと思ったり。
流出項目や課税外収入の場合別表4から引っ張っればすぐ分かるのですが、それ以外のものはなかなか面倒で、そっちで検証してくれって逃げたくなってしまいます(^^;。また来年も別の論点で質問を受けたりするのかしらん。
税効果会計、年に一回だとなかなか経験値が上がらないですよね・・・。


経理をネタにしたコミック、1巻から読んでいるのですが最新刊が出ていたので読了。

今回は経済・商業の中心地が英蘭戦争などを経てオランダからイギリスに移っていった歴史をと、期間損益計算の確立といった会計制度の発展過程や有限責任な株式会社制度の確立といった、会計の歴史がメインテーマで、面白く読むことができました。
所有と経営の分離、期間損益計算による配当制度の確立と来たら、次巻はミシシッピ計画や南海泡沫事件をモデルにした話とか、それを教訓にした会計士制度の成立とかにつながっていくのかなあ。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

数値に応じてマーカーの色も変えられるんですね

前回の記事で書いた、Google Mymapに自分の持っているデータを反映させる話。
何故かこちらの方がエクセルネタより評判が良かったので、もっと何かできるかなと、先日ちょうど発表された2018年の公示価格を加えたマップも作ってみました。
f:id:kobarin:20180328231331j:plain


一つの項目に対し一つの数字しか反映できないので、比較データの表現はGoogle Mapでは難しいかなと思ったのですが、率を使えば何とか表現できますね。

また数字の範囲で、マップ上のマーカーの色も変更できるんですね。これは初めて知りました。
リストだと地域別の傾向とかイメージしづらいですが、地図に落とし込むと「山の方の地価は変化なしか下落しているんだなあ」とか「意外と工場地帯の地価って上がってるんだ」とかの傾向が一目瞭然ですね。
このGoogle Mapの機能、また機会があれば活用してみたいと思います(そんな機会は、なかなか思いつきませんが(^^;・・・)。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

住所付きのデータを地図に落とし込む方法2つ

国土交通省のHPから落としてきたCSVの公示価格のデータ、住所ごとに地図上に表示することってできる?」と聞かれることがあったので、エクセルにそういう機能があったよなと、サンプルとして神戸市東灘区の公示価格のデータで試してみました。
f:id:kobarin:20180322191809j:plain


一つ目の方法は、アドインの「Bing Map」を使う方法です。
f:id:kobarin:20180322201652j:plain
メニューの挿入からアドインのBing Mapを選ぶと、こういった感じで地図の住所の位置に、対応する数値を円グラフとして表示することができます。
f:id:kobarin:20180322191821j:plain


またもう一つは3Dマップを利用する方法。
f:id:kobarin:20180322191833j:plain
メニューの挿入のグラフから3Dマップを選択すると、こちらの方では立体的なグラフを作成することができます。


グーグルマップでも同じようなことができますが、

エクセルで資料を作る場合には、エクセルの機能を使う方が便利ですよね。
こういった地価のような地域ごとの対比データを図示するには、このデータを地図に落とし込む方法は威力を発揮しますが、会計事務所の業務ではあまり活用する場面はないですかねえ・・・。


※今期も何とか、研修36時間を達成。
f:id:kobarin:20180322191845j:plain
認定研修の講師を5時間やったのが大きかったかなあ。来期は講師の予定もないし、計画的に研修受けていかないとやばいかも(^^;。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

開業税理士には、それぞれ色々なドラマがありますよねえ

前回の日記でも書いた、税理士事務所の独立開業体験記の件。
何とか校正も終わって年末に印刷所に入稿完了して、ほっと一息をついています。
f:id:kobarin:20171231151634j:plain
この独立開業体験記ですが、私の所属する近畿青年税理士連盟大阪支部で企画の話をしたところ、「いいですね」と賛同いただいた12人のメンバーに原稿を寄稿いただくことができました。ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございましたm(_ _)m。

校正に際しみなさんの原稿を拝読していたのですが、改めて感じたのは、開業税理士の方はそれぞれの方に色々な背景があることですね。
私のように一般企業の経理上がりで税理士になった人間もいれば、大きな会社の営業マンから方向転換された方。レストランで働いていた方や、文学部や工学部の大学院まで行ってから税理士を目指された方。会計事務所に就職された方でも、町の会計事務所で修行されていた方からBig4系の大手事務所から開業された方・・・。
開業するまでいろいろなドラマがあるのは、科目合格制がある税理士ならではですよね。
税理士試験合格者の方や、独立を考えておられる方にとっては、きっと面白い冊子になったのではと、自負しています(^^;。


※この独立開業体験記をプレゼントする新合格者祝賀会ですが、以下のフォームから参加申し込みしていただけます。
docs.google.com

新合格者祝賀会は、平成30年1月27日(土)に心斎橋のホテル日航大阪で開催され、
当日は

  • オリエンテーションとして、弊会の若手税理士による独立開業についてのディスカッション
  • 近畿青年税理士連盟のメンバーで、日税連の租税教育推進部長を担当していた、富村将之さんによる講演会
  • 新合格者祝賀会

の3部から成るイベントを予定しております。

※参加者特典として、この独立開業体験記をプレゼントさせていただきます。
メンバー一同、ご参加をこころよりお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
f:id:kobarin:20171231151401j:plain


↓祝賀会の案内パンフレットは、こちらからダウンロードすることができます。
互礼会パンフレット


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

弁護士さんもやっぱり勤務が増えてきているのかしら?

前回の日記で書いた独立開業体験記集。少しずつ原稿も集まってきたので、仕上げに序文を作成中。
f:id:kobarin:20171206191701j:plain

税理士試験の合格者の開業を後押しするために何か面白いネタがないかなと、冊子のおまけ資料として弁護士白書から士業の登録者数の推移データを引用させて頂いたのですが、前回の申告所得者のデータを見て、登録者に占める申告者の割合ってどんな感じなんだろうと比べてみました。
税理士と公認会計士重複登録があるので、弁護士しか比べることができなかったのですが、弁護士さんも登録数は増えているのに申告している人数の割合は下がってきているんですね。やはり勤務で給与所得の方が徐々に増えてきているのでしょうか?
f:id:kobarin:20171206191710j:plain
しかし土地家屋調査士さん以外は、やっぱり人数は増加してきているんですね。増加している中で、税理士の増加割合が一番低いのは意外な感じです・・・。

神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

税理士は本当に食えないのかしら?

前回の日記で書いた、税理士試験合格者向けの独立開業体験記ですが、体験記以外にも独立を目指す方々に何かエールを送ることができないかなあとネタを考えています。
そのネタの一つとして、「独立しても普通に食べていけるよ」ということをどうやったら伝えられるかなあと、筆をなめなめ検討中。

ビジネス雑誌などで「独立しても食えない税理士・会計士」なんて特集を見かけたりするのですが、

こと私の周りだけで見ると「仕事がなくて食べていけない・・・」という話は一人もいない事はなかったですが(^^;、本当に一人ぐらいで、後の人は程度の差こそあれうまく経営できている話しか聞いたことがないのですよね。

最初から身の丈に合わない事務所を構えたり、事務員を無理に雇ったり、高価なシステムを導入したりということがなければ、大きな固定費が不要な税理士事務所はほとんどの人がそこそこにやっていくことができるように思えるんですよね。
私の周りで今は大きくなっている税理士さんでも、開業当時は自宅開業から始めて経費をできるだけ抑制して、顧問先が増えるにつれて事務所を借りたり事務員を雇ったりして徐々に規模を拡大して、無理なく大きくなっているような印象です。


と印象だけで話をしても説得力がないので、「税理士は本当に食えなくなってきているのか?」。国税庁の統計年報から、職業別の申告所得税の所得金額を平成23年から27年までの5年分を見てみました。
税理士・会計士は一括りなのですが、こんな感じです。
f:id:kobarin:20171130193827j:plain
グラフにしてみると、こんな感じ。
f:id:kobarin:20171130193840j:plain
どっちかというと所得はこの5年間で、上がっているような感じですよね。


ちなみに弁護士さんは、こんな推移で、
f:id:kobarin:20171130193855j:plain
司法書士さんと行政書士さんはこんな感じです。
f:id:kobarin:20171130193907j:plain

直近の平成27年でこの3つを比較すると、以下のようなグラフになりました。
f:id:kobarin:20171206184543j:plain
傾向として、弁護士さんは稼いでいる人と稼いでない人が分かれている一方、税理士・会計士はほどほどに稼ぎながら上下のバラツキは少ない感じでしょうか・・・(^^;。

こうやってみると「食えない税理士」というのは外部からの煽りだけで、実際はそんなことは全然ないんじゃないのかなあというのが、個人的な感想ですね。
それに食べていけること以上に、私の周りで開業している人は実に楽しそうに仕事をされているんですよね。
「開業してもまあ何とかなるし、それに自分の事務所をもって自分で仕事をすることは本当に楽しいよ」ってことを、この独立体験記で伝えられたらいいですね。

*10月に受けた宅建士試験、何とか無事合格。

独立すると色々な事を自分で勉強していく必要があるので、勉強好きな人と税理士事務所での独立は相性がいいかもしれませんね。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です